テレビを見ていると必ず思うのが「これってやらせじゃない」という疑問。
ヤラセって何?本当にあるの?
現役ディレクターがお答えします
やらせはない!と言いたい
曖昧な答えですいません。
ないんですよ基本的には。
やらせなんてしたらどんなに楽かと思います。
私は長年ディレクターしておりますが一切しておりません。
何百というディレクターと知り合いですがしたという人も知りません。
過剰な演出かな?
ということをした人は知っていますがやらせ自体をやらかした人は知りません。
なんとか探検隊とか、ジャングルに未開人とか、なんとかパワーとか20年前は知りませんけど、今は本当にないんですよ。
すごい映像やら証言やらを撮影するのって本当に本当に大変なんですね。
こっちはやった!撮れた!って思うのですが、撮れたものが凄ければ凄いほど「ヤラセだ」って書き込まれます。
けっこうエゴサーチするんですよ。リアルタイムで2ch見たりとか。
すると「絶対ウソ」「テレビがホントのことやると思ってるの」「やらせ乙」とか見ます。
もう悲しくて悲しくて。
ある意味「やらせ」って書かれないといいもの撮れてないのかなと思うほどです。
でも問題になったよね
はい ありました。
日曜の人気番組でお祭りとか、納豆とか、矛盾するやつとかですね。
ありましたね。
そうなんです、あったんです。
ただ、そういう番組は一握りです。
一人握りの人間がしてしまっています。
1人でもいたらダメなんですけど、この業界には何千人という人が関わっているので中には悪いやつがいます。
悪いやつは番組を自体を騙してくる
テレビ業界は古い体質なので、性善説にたって信頼関係で仕事をしています。
吉本じゃないですけど、契約書もかわさないで口約束で仕事しますし。
これって「やらせじゃないよね?」ってプロデューサーが聞いて「違います」って言われたら事実の確認のしようがなかったんですね。
だから、悪いやつはやらせができたのです。
今はやらせすること自体が難しい
テレビ局は反省に反省の上に立って厳重なファクトチェックをしています。
ここ10年で完全に性悪説になりました。
もともと悪いことをするのは3000人に1人くらいだったのですが、みんな悪いやつだ信じない、事実を根拠をエビデンスがないと放送はしないというスタンスになっています。
そのため、たった数分のVTRに膨大なエビデンス資料があります。
これを逐一チェックするので悪いことはできません。
だからこそ、今は心霊番組とか超能力とかエビデンスがないものは放送していないのです。
娯楽と割り切ったやつを見たいといえば見たいですけどね。
まとめ
言い訳がましくて申し訳ないのですが、テレビをご覧の皆様は十把一絡げにテレビと思ってらっしゃると思うのですが、テレビ側からの感じではほとんど1つの番組が1つの会社のように分断されています。だからこそ、他の番組がやらかすと全体の信頼が揺らぐので本当にやらせはしてほしくないです。今はやらせなんてないので純粋にテレビを楽しんでいただけたら幸いです。