ニュースを見てるとよく出てくる色んな言葉。
これってけっこう業界ルールみたないなところがあります。
そんなテレビや新聞が決めたルールなんて見てる人には伝わらないでしょと常々思っているので解説してみました。
今回は“政府首脳”です。
これは一体誰のことなのか?
ずばりこの人!
日本政府首脳によると今国会での法案成立を断念したということです。
こんな言葉をよくニュースで聞きますよね。
政府首脳っていかにも偉い人からの情報だなぁと感じるけど
誰が話しているかわからない、便利な言葉です。
でも、この言葉。
業界のルールがありまして、その筋の方ならバレバレです。
その方はこちら!
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内閣官房長官でした。
今の内閣なら”令和おじさん”こと菅官房長官ですね。
理由はオフレコ
なぜ菅官房長官といわずに政府首脳とボカして表現するのかというと
オフ・ザ・レコード、略してオフレコにあります。
取材にはオンレコとオフレコがありまして
・オンレコ 私が話したことそのまま流していいよ
・オフレコ ここだけの話だから私が言ったとは言わないでね
ということです。
国会議員で内閣の要なんだから、堂々としなさいよ
などと思ってしまうところですが、誰が言ったかで角が立つことが多いのが政治の世界。ボカして情報だけを先行させることが重要だったり、本当にここだけの話を披露してくださってりしているのです。
ちなみにこのオフレコは記者との信頼関係で成り立っています。
バレバレではあるのですが、名前を乗せてしまうとその記者は2度と重要な情報はもらえないでしょう。場合によっては会社ごとオフレコ情報はもらえないことがおきます。
ここって賛否があるんだろうなって感じてます。
政府と記者がズブズブだ、御用記者だ、などという批判。
わかります。
でもこの人だから重要なことを話してあげようというのが人の常。
記者は夜討ち朝駆けで懸命に政治家との信頼関係を築いて貴重な情報をお送りしているのでどうかご理解ください。
政府高官って誰?
他に聞くのが「政府高官」という言葉ですが、
これはほとんど「内閣官房副長官」です。
実際に政府首脳こと官房長官からスクープでオフレコもらうことって難しいです。官房長官のオフレコは記者との懇親会などで出ることが多く、何人もの記者が同じオフレコを聞いていたりします。
各社スクープできる確率が高いのは副大臣、政務官です。
まだ首脳よりは各自接触しやすいですからね。
そして、内閣の要であり女房役の官房長官を補佐する官房副長官は多くの情報を持っていますし3人います。
ここからのオフレコが確度の高い上質な情報となります。
でもまだまだありますよ。
政府筋・政府周辺
筋、周辺情報ですが、これは厳密ではなく官房副長官だったり首相秘書官だったりします。
首相秘書官ってあまり表には出てきませんが、総理大臣のアドバイザーとして非常に重要な役職です。その道の知の巨人が首相を補佐します。
ここからの情報もとても有益な情報が多いです。
あとは役人側からの情報ですね。
このようにニュースは様々な取材を経て構成されています。