「重傷」と「重体」ってどう違う?

「重傷」と「重体」ってどう違う?

ニュースを見てるとよく出てくる色んな言葉。
これってけっこう業界ルールみたないなところがあります。
そんなテレビや新聞が決めたルールなんて見てる人には伝わらないでしょと常々思っているので解説してみました。

今回は頻出言葉の「重傷」と「重体」。
実は業界の中でも間違えてしまう言葉を解説します。

そもそも重傷って何?

当たり前ですが、怪我のことです。
病気で重傷はありません。
事故や事件に巻き込まれて怪我をしたときに使われますが
重傷というのは全治1ヶ月以上の怪我のことをいいます。

よく考えると全治2週間の重傷って聞いたことがないですよね。
1ヶ月以内だと軽傷になります。

だいたい骨を折ると重傷ですね。
定義としては全治ってことですが、失明や手足の切断があってもこのカテゴリーに入ります。

じゃ重体って何?

重傷っていうのは全治1ヶ月以上でしたが、退院できる場合に使われます。
一方で重体の場合は命の危険が差し迫っている場合に使われます。

内臓や脳に深刻なダメージがあるという場合です。
多くの場合は意識がありません。

ニュースで「意識不明の重体」と言われたらかなり深刻で亡くなってしまうか、意識が戻らないことがほとんどです。

おまけ 心肺停止状態

「心肺停止の状態で病院へ搬送されました」
これもニュース界隈で聞く謎ワードです。
心臓が止まっていれば死んでいます。
でも一般人は死亡の宣告ができません。
蘇生すれば戻ってくるかもしれません。
というわけで病院へ搬送して死亡を確認するわけですが、現場で蘇生できない場合はほとんど希望がないので、多くの場合は「確認」されるだけです。

いかがでしたか?
もちろん知っているよっていう方がほとんどでしたが、ちょっとでも楽しくテレビを拝見していただければと思って解説しました。

今後も解説していくので、よかったらお付き合いください。

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