テレビの裏側 芸能人が写真ではなくイラストが使われる理由

テレビの裏側 芸能人が写真ではなくイラストが使われる理由

普通にテレビを見ていると気づきませんが言われてみれば確かに不思議なことが実はたくさんあります。今回はイラストの謎です。
テレビを見ていると話にでてきた芸能人が写真ではなくイラストが挿入されるなんてことありますよね。
あれって不思議じゃないですか?
その謎をすっきり解決しちゃいます。

なぜ写真ではなくイラストなのか

写真の方が誰か伝わります。
でも出せないのです。
なぜならそこに権利関係があるから。

芸能人は肖像権の塊です。
写真を使いたければどうするかというと、その芸能人が所属する事務所に連絡して許諾をいただきます。

晴れて許諾をいただければ使用できるのですがダメな場合で映像ないと寂しいな、視聴者に伝わらないなという時にイラストを入れています。

許諾がでやすい事務所とそうでない事務所がある

所属タレントをどう考えているかというところに左右されるケースがありますが、男性アイドルを多くかかえるあの事務所は基本的に写真使用はNGです。

それに俳優を多くかかえるBな事務所もNGがほとんどです。

芸人さんはOKなところが多いかなと思います。

モノマネ番組なんかになると、途中で写真が入ると逆に変だし、ご本人がモノマネでお怒りになっても困るのでイラストにしているのだと思います。

また芸能事務所が強いというのが業界の特徴ですから、イラストですらお伺いをたてることがあります。もう本末転倒な感じがしますが仁義が大切な世界です。

写真が古いのはそれが宣材だから

たまに写真がいつも古いなという芸能人がいると思います。
その理由はそれがタレント事務所の公式の写真、いわゆる宣材写真だからです。
事務所に連絡して晴れて許諾がでると「宣材使ってください」と言われます。

宣材ってタレントが自分でお金を出したり、事務所が撮ったりするのですが、あまり更新されません。

デビューして何十年たってもデビュー当時のままの人がいます。
女優さんの場合はわざと更新しないんじゃないかと勘ぐったりもしてしまいます。

蛇足ですが、声優さんやナレーターさんの宣材はボイスサンプルです。
自分の声を売り込むのが大切なので、架空の役やナレーションを読んだ音声データが宣材になるのですが、これってほとんど自腹で録っているのだそうです。
声の世界もなかなかシビアですね。

でも制作はその声を聞いて、お仕事をお願いするのでとても大事なものです。

イラストを描く専門の会社もある

分業が多いテレビ業界です。
もちろん局内にイラストを描いてくれる部署があるのですが、毎日大量に放送するテレビ局なので手がまわりません。

そこでイラストを外部にお願いするのですが、イラストが得意な会社があったりします。

参考となる写真を提出するとそれに合わせて描いてくれているんです。
1枚5000円とか2万とか会社によって幅があったりします。

テレビの仕事って常に時間に追われているので1日で描いてとかけっこう無茶なお願いをするのですが、それでも描いていただける誠にありがたい会社です。

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