Appleに“黄信号” ジョナサン・アイブ退社

  • 2019.07.01
  • 2019.07.07
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Appleに“黄信号” ジョナサン・アイブ退社

Appleのデザイナー、ジョナサン・アイブ氏が退社が6月30日に報じられました。1人のデザイナーの退社がここまで大きく報じられるのは異例ですが、それだけすごいのがジョナサン・アイブなんです。

“伝説のデザイナー”の始まり

ジョナサン・アイブがなぜ伝説と呼ばれているのか。
彼の名を一躍轟かせたのが、このiMacです。

iMac

これまでのPCはベージュのプラスチックで無機質なものでした。
ペンやオフィスチェアーのようにデザイン性は強く求められていませんでしたが、一時追放されAppleに復帰したスティーブ・ジョブスが送り出したiMacはこれまでの常識を一変させるスケルトンボディーiMacでした。
この全く新しいMacを一からデザインしたのがジョナサン・アイブです。

CDOとして君臨

それまでのAppleは虫の息でいつ潰れるのかと言われていましたがiMac、iPod、そしてあのiPhoneの成功で世界一の企業にまで登りつめます。
その全てのデザインに関わったのがジョナサン・アイブ。
やがて世界で初めてとされるCDC(チーフ・デザイン・オフィサー)に就任しました。AppleがAppleである1つの証がデザインですが、その全てを担っていた伝説のデザイナーなんですね

あなたをデザイナーたらしめる最大の定義は世界の見方です

ジョナサン・アイブ

スティーブ・ジョブスの突飛なアイデアをジョナサン・アイブがデザインする、これこそがAppleの成長エンジンでした。

1兆円の損失!Appleの将来が心配で心配で眠れません

ジョナサンとクック
Apple HPより アイブとティム・クックCEO

ジョブス亡き後、ティム・クックがCEOをしていますが、私はてっきりジョナサン・アイブがなるものかと思っていました。だってジョブスと対等に接してきて一番ジョブスの考えを理解しているはずですから。
一方のクックCEOは調達屋です、Appleの莫大な生産ラインを止めずに動かしてきた手腕は見事なものですが、新しいプロダクトを生み続ける必要があるAppleのCEOとしては若干心配なところがあるのも事実。
“One more thing”もクックCEOになってからはAppleWatchだけ。それでもAppleがAppleでいられたのはジョナサン・アイブの功績だと思っています。
私は仕事柄IT関連の経営者とお話しさせていただくことが多いのですが、彼らもAppleがイノベーションを起こせていないと心配しています。

ジョナサン・アイブの退社でAppleの株価は急落し1兆円近くがなくなったようですが、さてさて今後、Appleはどうなるのでしょうか。

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