ニュースを見てるとよく出てくる色んな言葉。
これってけっこう業界ルールみたないなところがあります。
そんなテレビや新聞が決めたルールなんて見てる人には伝わらないでしょと常々思っているので解説してみました。
今回は頻出言葉の「重傷」と「重体」。
実は業界の中でも間違えてしまう言葉を解説します。
Table of contents
そもそも重傷って何?
当たり前ですが、怪我のことです。
病気で重傷はありません。
事故や事件に巻き込まれて怪我をしたときに使われますが
重傷というのは全治1ヶ月以上の怪我のことをいいます。
よく考えると全治2週間の重傷って聞いたことがないですよね。
1ヶ月以内だと軽傷になります。
だいたい骨を折ると重傷ですね。
定義としては全治ってことですが、失明や手足の切断があってもこのカテゴリーに入ります。
じゃ重体って何?
重傷っていうのは全治1ヶ月以上でしたが、退院できる場合に使われます。
一方で重体の場合は命の危険が差し迫っている場合に使われます。
内臓や脳に深刻なダメージがあるという場合です。
多くの場合は意識がありません。
「意識不明の重体」は深刻な状態を伝える表現ですが、この言葉だけで回復の見込みや後遺症を判断することはできません。
参考:JRC「心停止後の予後予測」解説(2023 CoSTR、PDF)
おまけ 心肺停止状態
「心肺停止の状態で病院へ搬送されました」
これもニュース界隈で聞く謎ワードです。
心肺停止は、心臓のポンプ機能と呼吸が停止した状態を表す言葉で、
死亡が確定したことと同じ意味ではありません。
心肺蘇生やAEDなどで救命できる可能性があり、救急隊や医療機関へつなぐ処置が重要です。
現場で心拍が戻らなかったという情報だけで、その後の見込みを決めつけることはできません。
参考:日本赤十字社「心肺蘇生とAED」/JRCの予後予測解説(上記参考)
いかがでしたか?
もちろん知っているよっていう方がほとんどでしたが、ちょっとでも楽しくテレビを拝見していただければと思って解説しました。
今後も解説していくので、よかったらお付き合いください。
